|


①抗菌作用...唾液分泌が少ないと、風邪をひきやすくなり気管支炎や肺炎になることもあります。
②消化作用...唾液中のアミラーゼが消化を助けます。
③粘膜保護作用...唾液が少ないと、固い食物により口の中に傷ができます。
④食塊形成作用...水だけでは、食塊はできません。唾液が少ないと誤嚥します。
⑤中和作用...天然の胃薬として、PHを正しく保ちます。
⑥修復作用...唾液には、アンチエイジング作用があります。
唾液分泌を促す一番良い方法は、歌うこと、ストレス解消の為の軽い運動をすることです。

腹八分目を実行するのは至難の業です。
元気な時に自分なりのルールを工夫して作っていく事をおすすめします。
断食療法で病気を治せるという説もあるくらい小食は体に良いようです。
何時以降は食べない、体重計に毎日乗る。
食事をする所を居心地の良い空間にして、食事の時間はゆっくりする。
お茶は美味しいお茶を入れ味わって飲む。
食材は大きく切り、煮過ぎない。
咬み応えのあるものが美味しいと実感する。
三度の食事では、ついついやめられない中毒というのは起きません。
味噌汁が大好きでも、味噌汁中毒はないのです。
アルコールや嗜好品(ケーキ、チョコレート、和菓子、スナック菓子、果物)等は、
少し疲れた時などに楽しむための素敵なアクセントですが、食べ過ぎると糖分過多となります。
もしも、チョコレート中毒、クッキー中毒、スナック菓子中毒などと思う人は、
自分がそれに嵌められていることを、はっきり自覚してください。
中毒というのは、適量で止められないことであり、
少しでやめるという決心より、もう、それを買わない決心をしましょう。
太り過ぎは簡単な食事ルールを作り守っていくと習慣となり防げます。

人間の骨格は、多くの骨が組み合わさって成り立っています。
家の建築で一番大事なことは、基礎工事の上に垂直に立てられた柱に対して直角に横の柱が組まれ安定することです。
柱の一本が腐って傾けば、いずれ家が傾きます。
上下の顎の咬み合わせが地面と水平でなければ、その骨と繋がっている骨が次々と歪んでいきます。
歯が揃っていないと、咬合面(こうごうめん)が地面と水平ではなくなり、全身姿勢が悪くなるのです。
義歯やブリッジが正しく入れば、咬合面を水平に保ち、身体の傾斜を防ぎます。
咬合不良を放置すると顎の骨の直ぐ後ろに存在している頚椎、胸椎、腰椎に歪みが伝わるのです。
咬み合わせの悪い入れ歯や、多くの歯が欠落したままの人に「体の異常はないですか?」と、
歯科治療の初診時に尋ねると、多くの人が異常があると言われます。
最も多いのが腰痛、その次が頭痛や肩こりですが、症状が重くて医師に診てもらった人がいました。
ある人は手のマヒが発症して、いろいろ医師に検査してもらった上で原因不明の頸椎損傷と診断されました。
また、ある人は足元がフラフラして真っすぐ歩けなくなり、ふくらはぎの痛みが出てきて頸椎損傷と診断されました。
また、ある人は手足に時々強い痛みが出て瞼が重く感じるようになり、原因不明の筋ジストロフィーと診断されました。
三人とも投薬により痛みは抑えたそうですが、完治とは言えなかったので、
歯科治療後、三人に夜間も義歯を装着したままで生活するように指導しました。
すると、ゆっくり症状は治まり投薬も必要なくなりました。
つまり、義歯や多数歯ブリッジの目的は、食物を咬むことと同時に身体をしっかり支えることであるとも言えます。
寝ている時は義歯を外すという方法は意味がなく、夕食後に義歯を洗ってから装着して寝るべきということです。

パラリンピックでは生まれつきの先天的な障害を持つアスリートと
病気や事故などで後天的に障害を背負ったアスリートたちが素晴らしい競技を見せてくださいました。
後天的な障害を持つアスリートの紹介の時に、頚椎損傷によるという人が何人もおられました。
人間の背骨は一本の棒ではなく約28個の小さな骨が縦に積み重なっています。
首の後ろにある上の5個は頚椎、胸の後ろにある次の12個を胸椎、
腰の後ろにあるものを腰椎、更にその下の5個を仙椎と呼びます。
28個の骨の真ん中に穴があり、脊髄という重要な神経が通っていて歪みが大きくなると脊髄を傷つけてしまいます。
場所によって出る症状が違います。上の1番目から3番目だと呼吸をする筋肉に異常が出ます。
4番目から8番目だと目や手や足のマヒ等、6番目から下だと足や腰の痛みやマヒ等が出ます。
仙椎の損傷は、更に下の生殖器周辺の異常が出ます。
|